パソコン初心者も理解できる！ChromeプロファイルをWindowsユーザーアカウントに例えると

目次

• Chromeプロファイルの概要
• Googleアカウントとの関係
• Windowsに例えるとこういうこと
• プロファイルのパターンでの説明
• 補足、初心者にある失敗シナリオ
• まとめ

いろんな職場で理解されていないシーンを見かけるChromeのプロファイルについて簡単に書いておくことにしました。使いこなせば便利ですが、間違えるととても使い辛くなっている人もいるようです。

Chromeプロファイルの概要

Google Chromeには「プロファイル」という機能があります。この機能を使うと、同じパソコンで複数の「個別の設定やお気に入り」を持ったChromeを使うことができます。

例えば、家庭内でパソコンを共有している場合、家族それぞれが好きな背景やお気に入りのサイトを保存したり、拡張機能を追加したりすることができます。それぞれが別の「プロファイル」を作ることで、自分だけのChromeを楽しむことができます。

Googleアカウントとの関係

さらに、プロファイルはGoogleアカウントと「同期」することができます。これにより、たとえば家のパソコンと職場のパソコンで同じお気に入りや履歴を共有することができます。同期を有効にすると、どちらのパソコンでブックマークしたサイトも、もう一方のパソコンで簡単にアクセスすることができます。

しかし、必ずしもプロファイルをGoogleアカウントと同期する必要はありません。自分だけのパソコンで使用する場合や、特定の情報を共有したくない場合には、同期せずに利用することもできます。

Windowsに例えるとこういうこと

Chromeの「プロファイル」とは、Windowsパソコンの「サインインユーザー」のようなものです。パソコンにいくつかのユーザーアカウントを作ることができるように、Chromeにもいくつかのプロファイルを作ることができます。

パソコンのサインインユーザーごとに、デスクトップの背景やファイル、設定が違うのと同じで、Chromeのプロファイルごとに、ブックマークや履歴、拡張機能が異なります。

さらに、パソコンのユーザーアカウントでメールの受信を設定するように、ChromeのプロファイルではGoogleアカウントを関連付けることができ、そのアカウントのデータや設定を同期することができます。

このように、Chromeのプロファイルは、Windowsのサインインユーザーアカウントのようなものだと考えると、理解しやすいですね。

プロファイルのパターンでの説明

図のプロファイル１～３についての違いについては下記の通りです。

1. プロファイル1 (同期ON):
   • 出来ること:
     • Googleアカウント1の情報（お気に入り、履歴、拡張機能など）はChrome上の他のデバイスと同期されます。これにより、他のデバイスでも同じ環境を手軽に再現できます。
     • Googleアカウント2はこのプロファイル内で使用できますが、特定の情報は同期されません。
   • 出来ないこと:
     • Googleアカウント2の情報（メール、ドキュメントなど）を他のデバイスのChromeと同期することはできません。
2. プロファイル2 (同期OFF):
   • 出来ること:
     • Googleアカウント3を使用してWebサービスへのログインやブックマークの保存など、通常のブラウジング活動を行うことができます。
   • 出来ないこと:
     • このプロファイルの情報は同期されません。そのため、他のデバイスでの履歴やお気に入りなどを共有することはできません。
3. プロファイル3 (同期ON):
   • 出来ること:
     • Googleアカウント4の情報（お気に入り、履歴、拡張機能など）はChrome上の他のデバイスと同期されます。これにより、他のデバイスでも同じ環境を手軽に再現できます。
   • 出来ないこと:
     • このプロファイル内で複数のGoogleアカウントを使用することはできません。（Googleアカウントの追加サインインはプロファイル内で出来るがプロファイル１の状態になる）

各プロファイル構成は、ユーザーのニーズやセキュリティの要件、プライバシーの懸念に基づいて選ばれるべきです。例えば、業務用と個人用のアカウントを切り分けたい場合や、特定の情報を他のデバイスと同期したくない場合など、異なるプロファイルの構成が役立ちます。

補足、初心者にある失敗シナリオ

Chrome利用開始時に説明を読まない為に起きる失敗のパターンはよく見かけました。
特に次のような登録の仕方をしてしまった場合には困った事（同期されないデータでパソコンが壊れたら登録した内容などが復旧できない）ことが起こります。

このシナリオの中で、プロファイル1は同期がOFFのため、ブラウザの設定やデータ（ブックマーク、拡張機能、閲覧履歴など）はクラウドと同期されません。

• ユーザー1：このユーザーのブックマーク、拡張機能、閲覧履歴などのデータはローカル上にのみ保存されています。これは、このユーザーがGoogleアカウントにリンクされていないためです。
• ユーザー2：このユーザーはGoogleアカウントにリンクされているので、GmailやGoogle DriveなどのGoogleサービスにはアクセスできますが、プロファイルの同期がOFFなので、ブックマークや閲覧履歴などのブラウザデータはそのデバイスのローカル上にしか保存されません。他のデバイスで同じGoogleアカウントを使用しても、このデバイスのブラウザデータは反映されません。

したがって、この構成では、ユーザー1とユーザー2はそれぞれ独立してデータをローカルに保存するだけで、クラウド上とはデータを共有しません。

まとめ

• Chromeの「プロファイル」は、一つのパソコンで複数の設定やお気に入りを持ったChromeを使える機能です。
• プロファイルはGoogleアカウントと同期することができ、別のデバイスでも同じ設定や情報を共有できます。
• 同期は任意で、自分だけの設定を保持したい場合は同期せずに利用することも可能です。

使いこなすことで日々の暮らしや仕事が少し楽になるかもしれません。